古知谷阿弥陀寺

古知谷阿弥陀寺は、大原三千院付近から鯖街道(国道367号)を2kmほど北に進んだところにあります。
鯖街道より、わき道に入ると、ほどなく中国風の山門が見えてきます。山門横に車を止め、庫裡へ徒歩で向かうことにしました。地図上では650mほどの距離だったので難なく行けるだろうと思ったのが大間違い、行くほどに坂は急こう配になっていきます。やがて、参道左手に滝が見え、足を進めると樹齢800余年という楓の木が参道を覆うように青葉を繁らせていました。

阿弥陀寺は浄土宗の寺院で、山号は光明山。慶長14年(1609)、弾誓(たんぜい)上人が開山した念仏道場です。弾誓上人は、開山から4年後、体質を樹脂化したうえで自ら石棺に入り即身仏となったと伝えられています。
本堂には、弾誓上人の自らの髪を植えた自作の像が阿弥陀如来とともに安置されています。

手入れが行き届いた境内の庭には、季節の花々が美しく咲いていました。紅葉の頃、再訪することにして、花脊に向かいました。