今日は初釜。
花びら餅をいただきました。ごぼうと白味噌の餡を餅で包んだ和菓子。もともとは、宮中のおせち料理の一つであったようです。
NHK「チコちゃんに叱られる」
面白いので最近よく見ている番組です。
11日の放送はお餅がテーマ。「すまし」「赤味噌仕立て」「白味噌仕立て」「小豆汁」と、地域による雑煮のつくり方の違いが紹介されていました。
番組によれば福井県は「赤味噌仕立て」の雑煮文化圏ということでしたが、これは正確な情報ではありません (#^.^#)
福井県若狭地方のお雑煮は「白味噌仕立て」が一般的です。
これには理由があります。
現在の福井県は嶺北地方と嶺南地方(敦賀市および若狭地方)により構成されていますが、明治9年、嶺北地方は石川県、嶺南地方は滋賀県に属していました。
現在の福井県が設置されたのは明治14年。
太政官布告により、嶺北地方と嶺南地方がそれぞれ石川県、滋賀県から分離・合併する形で現在の福井県が設置されました。
若狭地方は、歴史的・地理的に京都、奈良とのつながりが深かったことから、言葉はほぼ関西のイントネーション、文化も奈良・京都・滋賀の影響を多く受けている地域です。
随分まえに余市蒸留所から直販で買った余市シングルカスク モルト ウィスキー(樽番号入り)。
63.7%なので唇が少し痺れるけれど、芳香で柔らか、深みのある味が口いっぱいにひろがるウィスキー。ちびりちびりと愉しんでいましたが、とうとう最後の一杯に。とっても美味しいウィスキーでした。
NHKの朝ドラ 「マッサン」 によるウイスキーブームで売れすぎてしまい、原酒不足になってしまったよう…残念なことです。
暑かった八月も終わり今日から九月。何かと愉しみな秋がもうすぐですね >^_^<
幼馴染みの父上から「あれから七十年巡りくる八月」と題した冊子をいただきました。
「昭和二十年四月、勤労奉仕隊員として満州東寧報国農場で作業に従事するため渡満。同年八月九日未明、ソ連軍の突然の侵攻により捕虜となる。捕虜収容所での抑留生活を経て帰国。」
までの体験談が、平明端正な文章で綴られています。
あとがきを紹介します・・・
「戦争中は何もかも物資不足で、ほしがりません勝まではの合言葉に皆辛抱をしてきた。また、米英鬼畜の教育で、小学校にあった日本とアメリカの友好のシンボルであった青い目の可愛らしい人形まで、先生の指導で、竹槍で突き、滅茶苦茶にこわしたこともあった。最後は神風が吹き、日本は絶対に勝つが先生の口癖教育であった。そして、戦時訓で、日本は絶対に降伏してはならない。捕虜になれば恥だと教えられ、各戦地において、多くの日本兵は玉砕や自決をせざるを得なかったのであろう。せめて半年早く降伏しておれば特攻や沖縄戦もなかったであろうし、もう十日早く降伏しておれば原爆もソ連の満州侵攻もなかっただろうと思うと、時の政府か軍部のやり方か知らないが、未だ何とも腑に落ちない。 <中略> ここに記した事は、若き日に満州で体験した事の一部であるが、若い方々には、今の平和な日本においてそれらの事がイメージできないかもしれない。然し、戦争の愚かさ、平和の大切さを、ここから少しでも身近に感じていただくことができたなら、私にとっては、思い出したくもない事ながら書いた甲斐があると思う。」
良いお盆をお迎えください >^_^<
アマゾンプライムを覗いていたら、松竹版の「八つ墓村」のところで目が止まってしまった。そのまま観てしまうことに…
金田一耕助を演じるのは、渥美 清さん。
物語の中心となる寺田辰弥・森 美也子役を、萩原健一・小川眞由美。
そして、山崎 努、大滝秀治、中野良子、山本陽子、市原悦子、花沢徳衛ら多くの名優が脇を固める。
監督:野村芳太郎 脚本:橋本忍 音楽:芥川也寸志
原作を翻案し、独自の解釈を加えたストーリー展開となっている。流石、野村芳太郎監督、これは原作より面白いかもしれない。
忌まわしい怨念のある村に凄惨な事件が続くなか、渥美 清演じる物静かで穏やかな金田一耕介のせりふは、癒しを与えてくれる。
岡山県高梁市成羽町の吹屋ふるさと村にある広兼邸を「多治見家」として、ロケが行われたとのこと。今でも映画のシーンそのままの風景があるなら、一度は行ってみたい….。
明日は、二十四節季七十二候の「半夏生」、夏至から数えて11日目の日。
昔は半夏半作とも言われ、田植えを終える目安の日とされていたらしい。この日に降る雨が「半夏雨」。半夏雨が降ると大雨が続くとの言い伝えがあるそうで、どうか晴れますように。
今年は梅雨明けも早く暑い夏がいよいよやってくる。ここらで一休みして休養も必要かも。
半夏生の日は、蛸等地域特有の食べ物を食べる習わしがあるそうだが、当地にはない。皆さんのところではどうですか?
いつまでも明るき野山半夏生 草間勝彦