福井 ぶらり旅 April, 2019

福井藩主松平家の別邸 養浩館でお抹茶をいただいてから、実生窯さんの新作展へ。粉引の花器を数点購入。

帰りは北国街道を南下することにし、途中、今庄宿、板取の宿を散策。行き交う車は数台で、快適なドライブ。

敦賀市に入る頃は、丁度 夕食時となり、お腹も空いたので、久しぶりにヨーロッパ軒のソースカツ丼を食べて、帰路につきました。

福井藩主松平家の別邸 養浩館

数寄屋造りの屋敷をそなえる回遊式林泉庭園があり、「御泉水屋敷(おせんすいやしき)」と呼ばれていました。
土日祝日はお抹茶をいただくことができ、この日は、遠州流のお点前でした。

養浩館の茶室

百花為誰開(百花誰がために開く)
春になって咲く花の美しさは誰のためでもない。華やかさを誇り、見る人を喜ばせようと言う意識は微塵もない自然のままの姿。なんの思惑もなく咲いているという禅の言葉だそうです。

芍薬と都忘れが生けられており、お抹茶を美味しくいただきました >^_^<


実生窯 新藤聡子さんの新作展


北国街道 今庄宿

北国街道 今庄宿 旅籠屋 若狭屋

天保年間、今庄宿には55軒の旅籠屋があったということです。
食事を提供する宿が旅籠屋、提供しない宿が木賃宿 >^_^<

北国街道 今庄宿 福井藩本陣跡

南条山地は北陸道の難所で福井から江戸・京都へ行き来きする旅人がまず宿泊したのが今庄宿だということです。

酒屋 京藤甚五郎家

水戸天狗党の一行が宿泊した宿泊したとの記録もありました。
宿泊した時につけた刀傷も… 造り酒屋であった当家に宿泊した天狗党。酔っぱらって不届きな所業におよんだ侍も中にはいたようです。

天狗党は、ここから京をめざしますが、新保の宿(現在の敦賀市)で武装解除され、天狗党の乱は終結します。

喫茶 木の芽
美味しい珈琲にまったり…


北国街道 板取の宿

北国街道の入口の宿。関所が設けられており、重要な場所であったことがうかがわれます。
石畳の両側には、藁葺の民家が現存しています。屋根は甲(かぶと)造りというそうです。


ヨーロッパ軒のソースカツ丼

ヨーロッパ軒

 

敦賀市 ヨーロッパ軒のソースカツ丼

ソースカツ丼を考案したのは高畑増太郎さん。ドイツでの料理修行を終えた高畠さんは、1913年に東京で開かれた料理発表会で創案のソースカツ丼を披露し、早稲田鶴巻町にヨーロッパ軒を開業。しかし、関東大震災で店舗は消失してしまいます。その後、高畑さんは、故郷である福井で、ヨーロッパ軒を新たに開業します。
元祖 ソースカツ丼…ボリュームたっぷり、甘からず辛からず絶妙のソース味。久しぶりに堪能しました >^_^<


 

一乗滝と一乗谷朝倉氏遺跡 March, 2019

永平寺を参拝したあと、かねてから一度行きたいと思っていた一乗滝と一乗谷朝倉氏遺跡へ。
桜の頃に来てみたいなと思いつつ…一乗谷をあとにしました。

一乗谷朝倉氏遺跡

福井市城戸ノ内町にある一乗谷は戦国時代朝倉氏五代の城下町として栄えました。
朝倉家五代目当主、朝倉義景は、織田信長との戦いに敗れ、一乗谷は神社仏閣、居館から町屋に至るまで火を放たれ消失しました。当時、城下には一万人が暮らしていたそうです。
一乗谷朝倉氏遺跡は、一乗谷城と城下町からなり、国の特別史跡に指定されています。

一乗谷朝倉氏遺跡
一乗谷朝倉氏遺跡

一乗滝

一乗滝は、福井市浄教寺一乗谷の一番奥まったところ一乗山の山懐にある落差12mの滝。
剣豪佐々木小次郎がここを修行の場として、心技の秘術「燕返し」をあみだしたところとも伝えられています。
岩流(佐々木)小次郎は、越前宇坂の庄、浄教寺村の生まれと江戸時代の書物「二天記」にその記録があります。

一乗滝
一乗滝

虹立つや神の大瀧木かくれて 伊与鹿峰

曹洞宗大本山 永平寺 March, 2019

今日は彼岸の中日。永平寺にお参りに行ってきました。

永平寺

永平寺

永平寺は、寛元二年(1244年)、越前の国に、道元禅師によって開かれた坐禅修行の道場。道路も整備され車で行くことができますが、四方を山に囲まれた深山幽谷の地にあります。

永平寺 唐門

唐門

七堂伽藍

伽藍には僧侶が修行をする清浄な場所という意味があり、禅宗寺院では、法堂、仏殿、僧堂、庫院、山門、東司、浴室を指して「七堂伽藍」と呼び、中でも僧堂、東司、浴室は「三黙道場」といわれ、修行をする上で大切な場所とされているということです。

永平寺 仏殿

仏殿…七堂伽藍の中心に位置し、お釈迦様(釈迦牟尼仏)が祀られています。右奥に見えるのは大庫院。

永平寺 法堂

法堂…七堂伽藍の一番奥に位置し、朝課など各種法要が行われます。この日は、吉祥会の献茶式の法要が執り行われていました。

永平寺  山門の屋根
永平寺 山門

山門…1749年建立。唐時代様式の楼閣門で、両側に佛教の守護神である四天王が安置されています。

永平寺 報恩塔

報恩塔…写経を納める塔です。

永平寺  中雀門と山門

中雀門

永平寺 鐘楼

鐘楼

 

 

 

 

花はす公園 今庄 July, 2018

蓮の花が見たくなって、敦賀から北国街道を通って今庄の花はす公園へ。北陸自動車道ができてからほとんど利用したことがない道だったので景色を楽しみながらスロー運転。お昼前に到着。小一時間、蓮の花を見て回って茶店でおろし蕎麦を、そしてまた小一時間ほど蓮めぐり。ここまで来たのでと、夜叉が池に寄ってから帰宅。夜叉が池は泉鏡花の戯曲「夜叉が池」の舞台となっているところ。けっこう楽しめたオフの日でした。
July 12th, 2018

偶然にも今日7月12日は、二十四節季七十二候の蓮始開(はすはじめてひらく)。泥より出でて泥に染まらぬ蓮の花…いい日の蓮見となりました >^_^<

坂東玉三郎 「越路吹雪を歌う」 June, 2018

実生窯

過日、越前陶芸村へ坂東玉三郎さんのコンサートに。
開演まで少し時間があったので、越前焼のブースを覗く。越前焼は表面が赤褐色の焼き上がりものが常なのだが、茶色の土に白土を掛けた粉引の徳利を発見。実生窯の作品。一輪挿しに、よさそうだったので、衝動買い。

さて、コンサートのオープニングの曲は「バラ色の人生」。
今回の公演は日生劇場での「越路吹雪 三十七回忌追悼公演」に玉三郎さんがゲスト出演したことがきっかけで、持ち上がった企画とのこと。
玉三郎さんは若い頃から越路さんのファンで、「いったいこの方は、普段どのような生活を送っていられるのだろう。」という好奇心に任せて、越路さんの一挙手一投足を舞台からレコードから学び続けていたというようなことをおっしゃっていた。

「しつらえのよい舞台にしましょうね。」が、公演スタッフへの言葉だったらしい。言葉通り、美術、照明、音楽、音響、照明、ステージングのすべにおいて、洗練された美しさのある舞台だった。

地方公演なのに、生楽器のみのオーケストラ。「谷間に三つの鐘が鳴る」「水に流して」「愛の賛歌」「道化をよこして」「枯葉」「ろくでなし」等々…懐かしい歌を愉しめた。この日のゲストは、真琴つばささん、姿月あさとさん。

June 30th, 2018

虹立ちて忽ち君の在る如し 虚子 June, 2018

お手伝いしている仕事の関係で福井県三国・丸岡方面へ。
龍翔館、丸岡城、旧森田銀行等を廻り、昼食は丸岡町谷口屋で「竹田の油揚げ定食」を。
特に旧森田銀行は以前から行きたかったところ。

俳人 森田愛子さんと髙浜虚子のことを少し…

福井県三国港の豪商森田三郎右衛門と芸妓妓田中よしの娘として誕生。東京の実践女子専門学校へ進学。その後、結核のため鎌倉で療養生活に入る。その頃、高浜虚子門下の伊藤柏翠に出会い弟子入りする。高浜虚子は孫弟子森田愛子を大変かわいがり句に詠んでいる。

虹消えて忽ち君の無き如し 虚子
虹立ちて忽ち君の在る如し 虚子

結核のため、1947年(昭和22年)29歳の若さで死去。


龍飛館
明治12年、オランダ人エッセルによってデザインされた木造五階建八角形の小学校「龍翔小学校」の外観を模して復元された博物館。 福井県 三国


丸岡城
戦国時代、1576年、一向一揆の備えとして織田信長の命により柴田勝家が甥の勝豊に築かせた城。現存天守閣では最古の建築様式を持つ平山城。別名、霞ヶ城。
福井県 丸岡