伊根の舟屋

丹後鉄道宮前線の旅

「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」はシリーズの中でも好きな作品のひとつ。
マドンナはいしだあゆみさん演ずるかがり。京の陶芸家 作次郎(片岡仁左衛門)のもとで働いていましたが、ある事から失意の末、丹後半島は伊根の実家に帰ってしまいます。
「いや、もし丹後の方に足が向いたら、かがりさんに会うてやってくれへんやろうか」と頼む作次郎。 「うん、まあ、風に相談して決めるよ」と伊根を訪ねる寅次郎。静かに光る伊根の海、舟屋、浜辺のシーンが穏やかに美しく、切ない物語でした。

さて、かねてより伊根の舟屋辺りを ゆっくり歩いてみたいと思っていたのですが、意を決し早春の伊根を訪れることにしました。

小浜駅を過ぎ、隧道を抜けるとやがて勢浜そして鯉川の海岸が見えてきます。小浜線の終点は東舞鶴駅。此処より福知山線で西舞鶴駅へ。西舞鶴駅からは、京都丹後鉄道宮舞線にて宮津駅に向かいます。宮津駅より伊根は丹後海陸交通の路線バスを利用することになりますが、旅の都合から、駅前でレンタカーを借り伊根へ向かうことにしました。

伊根についたのは丁度お昼すぎ。「割烹 海宮(わだつみ)」さんで一休み。カサゴの煮つけが美味しく、刺身もぷりぷりの定食をいただきました。さて、小腹を満たしたところで辺りを散策。


舟屋の続く通りを行くと、やがて向井酒造さんのお店が見えてきます。創業二百六十年の造り酒屋さんで、ここの杜氏は女性が務められているそうです。趣のある店構え。「京の春 純米生原」と「豊漁」を購入。キリっとした辛口、美味しいお酒でした。

次に正法寺。映画では、正法寺の入り口近くあたりが、かがりさんの実家があった場所になります。
「ほうー、こりゃ、かがりさんの故郷はいいとこだなあ」「んー、風に吹かれて、ふらふらしてるうちによ、 宮津まできちゃった、ハハ、どうせここまで来たんだったら、かがりさんの顔見ようてんで、まあ、ちょっと足伸ばしたってわけよ、なんでい、元気そうじゃねええか」と寅さん。

そろそろいい時間。今宵の宿は、若狭湾に浮かぶ冠島と沓島を正面に臨むことができる奥伊根の温泉宿です。

明日は明日の風が吹く、明日の行先は明日の風に任せることにして、露天風呂と活蟹とお酒を堪能。今宵の蟹は兵庫県柴山港水揚げの蟹。福井のほうは黄色タグですが、こちらはピンクのタグがつくそうです。久しぶりの蟹づくし、ごっつぁんでした。


舞鶴 海軍カレー

しらね食堂の海軍カレー

赤煉瓦倉庫と舞鶴港

あいにく、雨まじりの寒い一日でしたが、舞鶴の赤煉瓦倉庫と舞鶴港の周辺を散策しました。
港には、多用途支援艦「ひうち」、補給艦「ましゅう」が停泊していました。また、舞鶴港にはイージス艦「みょうこう」「ふゆづき」「あたご」が配備されています。残念ながら桟橋に入ることは出来ませんでした。土日祝日は桟橋に入れ、護衛艦の雄姿を間近に見る事ができるということですので、天気の良い日にまた訪れたいものです。

赤煉瓦倉庫内のカフェでは、護衛艦「ふゆづき」の海自カレーを食べることができますが、この日は休業日。五郎岳にあるGORO SKY CAFE Nanakoに行けば護衛艦「みょうこう」のビーフカレーを食べることができるということを知り、勇んで行きましたが残念ながら臨時休業の看板。このまま帰るのもままならず、最後の頼み「しらね食堂」さんへ。
しらね食堂さんでは、旧護衛艦「しらね」のカレーをいただくことができます。「しらね」は2015年3月25日除籍になった護衛艦ですが、建造当時は海自最大の護衛艦でした。
さて、海軍カレーセットを注文。セットで注文すると「しらね」のカレーの他、コロッケ、きな粉の揚げパン、珈琲がついきます。大満足の海軍カレーの日となりました。


浦嶋神社

伊根の舟屋群のあたりから、奥伊根の方へ15分ほど車を進めたところにあります。
浦島太郎の伝承に所縁のある神社で、天長2年(825)に建立されたということです。

以来66年毎に建て替えが行われてきましたが、現在の建物は、明治17年の御遷宮により建て替えられた社だと言うことです。
遷宮より長い時間がしたこともあって、傷みが激しいように見受けられました。解体修理には多額の費用がかかりそうで、関係の皆様方はご苦労されていることだろうと思いつつ、お参りしてきました。

アサヒビール大山崎山荘美術館

新緑の美術館へ・・・


JR西日本 山崎駅

山崎駅を下車。美術館は徒歩で10~15分のところにあります。


天王山登り口

羽柴(豊臣)秀吉と明智光秀による山崎の戦いや、幕末の禁門の変で知られる天王山の登り口を右折するとアサヒビール山崎山荘美術館に至ります。


アサヒビール大山崎山荘美術館


絵葉書

館内撮影不許可なので絵葉書を購入しました。好きな絵葉書を7枚選んで500円

  1. アメテオ・モディリアーニ 少女の肖像
  2. クロード・モネ 睡蓮
  3. 河合寛次郎 青磁釉辰砂差瓶
  4. フィンセント・ファン・ゴッホ 窓辺の農婦
  5. 黒田辰秋 拭漆六角家紋透彫卓
  6. 濱田庄司 塩釉花文角瓶・塩鉄釉草花文角瓶
  7. 黒田辰秋 欅拭漆食卓

テラスで休憩

テラスからの風景を楽しみながら、リーガロイヤルホテル京都提供の特製スイーツで休憩


サントリー山崎蒸留所

JR西日本 山崎駅から西に少しすすむともうそこは大阪府。「是従東山城國」の道標があります。歩いて10分ほどでサントリー山崎蒸留所へ到着。工場改装中のため、見学は秋以降になるとのことでした。


アサヒ 京都三条ビアホール

久しぶりのビアホール。黒生を・・・
スペアリブをたのみましたら焼きあがるのに40分かかるとのこと。まった甲斐がある美味しいスペアリブでした。


出町柳界隈 久しぶりのぶら歩き

三月の末、蛤御門近くの京都御所西駐車場に車を止めて、懐かしい場所を歩いてきました。

たまたまこの日、「京都御所 宮廷文化の紹介」として雅楽の特別公演が行われていて、生の雅楽に初めて触れることができました。はるか昔から流れ続けているような不思議の魅力のある舞と調べ、満開の紫宸殿の左近の桜、青空のもと、いい景色でした。

桜の母校を歩き、烏丸通上立売より相国寺境内に入ると左手に相国寺の塔頭のひとつ瑞春院があります。瑞春院は水上勉の「雁の寺」のモデルとなった寺院、残念ながら一般の参観は受け付けていらっしゃらないようです。

今出川通りを東へ進み、出町柳商店街へ。昭和の景色がそのままに。あちらこちらのお店を楽しくのぞきました。「ふたば」さんの豆餅を久しぶりにと思いましたが、ものすごい行列で断念。

出町橋を渡り、旧三井家下鴨別邸へ。一階と庭園のみの公開でしたが、春の庭園で一休み。下鴨神社では、みずみくじ。懐かしい光景でした。

お茶でも飲んで休憩をと下鴨神社より北へ。茶寮「宝泉」で一休み。生菓子「春の風」と抹茶をいただきながら、庭の景色を楽しみました。

少しまだ時間があるので、枳殻邸の桜を見て帰ることにするかと北大路を烏丸まで歩き、地下鉄で京都駅へ。春の庭園を楽しんできました。けっこう歩いた京の散歩、たのしかったです。

京都御所 宮廷文化の紹介 雅楽
御所の桜
同志社・相国寺 瑞春寺
出町柳
旧三井家下鴨別邸 & 下鴨神社
茶寮 宝泉
枳殻邸