花びら餅 初会

平安の「歯固めの儀式」(長寿を願って猪 大根 押鮎などを食べる儀式)を簡略化したものと考えられゴボウは押鮎をあらわし 餅と味噌飴には雑煮の意味が込められています。 
明治時代 茶道において初釜に用いることを宮中から許され 新年を象徴する菓子として「花びら餅」となりました うす紅色が映える新年にふさわしい銘菓です  伊勢屋

初会 花弁餅
初会

今日は花の友だちと恒例になっている初会。生けた後、心づくしの手料理とお茶をいただきました。里芋は、大野 上庄の里芋。やはり大野の里芋は格別です。

野良犬の値段  百田直樹

書き下ろしによる百田氏初のミステリー。読み始めると書を置くことなく最後まで読んでしまう人が多いだろう。読後に得られるのは一抹のカタルシス。「永遠のゼロ」や「海賊と呼ばれた男」を読んだ時のようなぬくもりは残らない。ミステリーの形をとってはいるものの氏が描きたかったのは現代の世相、マスメディア、マスメディアに言葉を切り売りするコメンテーター、マスメディアに翻弄される人々へのアンチテーゼ…なのかもしれぬ。

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寒い国から帰ってきたスパイ  ジョン・ル・カレ

The spy who came in from the cold   John le Carré

昨年12月、ジョン・ル・カレ氏の訃報を知り、氏の傑作「寒い国から帰ってきたスパイ」を数十年ぶりに再読。

大学卒業後、英国外務省職員として西独(当時)の英国大使館に赴任。しばらくの間、MI5(軍情報部第5課)、MI6(SIS 秘密情報部)で働いていたことがあるとも伝えられている。「死者にかかってきた電話」で小説家としてデビュー。

ベルリンの壁が築かれ東西の冷戦が緊張化していた時代。暗躍する組織と情報部員の姿がリアリスティック。それだけに、冷徹な任務の中に描かれる機微な人の情が切ない。複雑で巧妙なプロット、最後までスリリングな物語の面白さは時代が変わっても色褪せることなく読了。

寒い国から帰ってきたスパイ