常照皇寺の桜

「日本全国の桜のなかで、いちばん美しい木はと訊ねられたなら、私は京都府北桑田郡京北町の常照皇寺の九重ざくらを挙げる。ともかく気品がある・・・」とは、日本各地の桜の木を二十八年の歳月をかけて、桜巡礼の旅を満願した俳人の黒田杏子さんの言葉です。
常照皇寺は、福井県小浜市から旧名田庄村、京都府美山町を通り清滝、嵐山へ抜ける通称周山街道沿いの町、京北町にあります。
地図をたどると自宅から常照皇寺までは、車だと二時間かかるかかからないほどの距離。昨年、黒田杏子さんのエッセイを読んで以来、春の訪れを楽しみに待っていた次第です。
常照皇寺は、南北朝の頃、光厳法皇によって開かれた皇室ゆかりの寺院。国の天然記念物「九段桜」をはじめ、御所から株分けしたと言われる「左近の桜」、一重と八重が一枝に咲く「御車返しの桜」など桜の名木があるとのこと。
日程の調整が難しく、「九段桜」「左近の桜」は散り始めでしたが、風格のある桜の景色を満喫することができました。
帰りに「美山のかやぶきの里」に寄りましたが、こちらの方は花満開、いいドライブができました。

丸山枝垂れ桜



御車返しの桜


九段桜・左近の桜