花水木と先代萩 / 樅木は残った 山本周五郎

花水木と先代萩

「伽羅先代萩」と「樅ノ木は残った」

黄色の花「先代萩 センダイハギ」の名は伊達騒動に由来するとのこと
「伽羅先代萩」は、伊達騒動をあつかった歌舞伎の演目。仙台伊達家の三代藩主である伊達綱宗は吉原の遊蕩にふけり隠居させられる。これはお家乗っ取りをたくらむ家老原田甲斐と伊達兵部ら一味の企みであった。
甲斐一味は伊達綱宗の後を継いだ亀千代(四代藩主 伊達綱村)の毒殺を図るが、忠臣 伊達安芸の画策により失敗に終わる。原田甲斐は抜刀し伊達安芸を斬るが自らも討たれ、伊達騒動は終わりをつげるというストーリー。

原田甲斐は歌舞伎の演目では悪役ですが、山本周五郎「樅ノ木は残った」では全く違った原田甲斐の生き様が語られています。是非、一読をお勧めしたい一冊です。