ますほの小貝
敦賀湾に面する色が浜、透き通るように美しく海が広がり、遠方に砂の小島が浮かびます。
奥の細道の旅で、芭蕉は西行の歌にある「ますほの小貝」を拾おうと、色が浜へ舟で渡ります。芭蕉は、わずかに漁師の小さな家があるだけの静かな浜のお寺で、茶を飲み、酒を温めて過ごしたということです。
波の間や小貝にまじる萩の塵 芭蕉
小萩ちれますほの小貝小盃 芭蕉
潮染むるますほの小貝拾ふとて色の浜とは言ふにやあるらん 西行
諸説あるそうなので定かではありませんが、「ますほ」とは、どうやら「赤い色をした」という意味のようで、どうもある特定の貝のことを言っているのではないらしいです。
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