花脊の蕎麦

立夏。いつかはと思っていた花脊へ。

花脊の名の由来は、花の都京都の北の背骨に位置するからだとか、花の美しい北山の懐にあるので「花の背」と呼ばれたからだとか、諸説あるようです。

目指すは「洛北花せ屋」さん。雪の多い12月~3月は休業。営業は土・日・祝日のみ。

「ここまで来ていただいて大変申し訳ないですが、麺がなくなってから来られたお客様には帰っていただくこともあります・・・」とのお店の方のお話。

「ここまで来て・・・」と思わず言ってしまいそうになりました。何しろここまで来るのがひと苦労。大原から鞍馬街道に入り登ってきたのですが、場所によっては車のすれ違いが難しい道幅、ヘアピンカーブ、誤って道を外せば転がり落ちそうな坂道が続きます。この先に蕎麦屋さんが本当にあるのかしらと思ったほど。予約しておいてよかった (#^^#)

京都市北部、花脊高原にある旧花背村。かつての若狭街道は鞍馬からこの地を経て小浜に向かいました。四方を山林に囲まれた美しい光景が広がる山里のお蕎麦屋さん。以前は道路を挟んだところにある古民家「花竹庵」で営業されていたのですが、現在ここは休業中。

品書きには、花背そば・山椒おろし・胡麻味そば・山かけそば・味噌そば。あたたかい汁は蕎麦の風味と腰をそこねるということで、どのお蕎麦も冷味の仕上げ。

せっかくなので、花脊そばと胡麻味そばを基本に、山かけそばか味噌そばのどちらかを選ぶそば三昧(甘味つき)を注文(#^^#)

「蕎麦の実」を茹でた蕎麦粥と漬け物をいただきながら蕎麦を待ちます。

極細麺のお蕎麦がいいお味、ここまで来た甲斐がありました。味噌そばは初めて食べましたが、なかなかに美味、次回も外せません。工房で作っている箸置きとひざ掛け用の手ぬぐいはお持ち帰りくださいと嬉しいお土産付きでした。 小知谷阿弥陀寺に途中寄ったので、大原からの登ってきたのですが、帰りは鞍馬寺へ降りる道を選びました。鞍馬寺の辺りは流石連休、混雑していました。静原を通り新緑の寂光院をお参りしてから帰宅。小知谷阿弥陀寺は初めてでしたがよかったです。