三丁町 播磨の蕎麦 & 伊勢屋のくずまんじゅう

三丁町の料亭、播磨さんがお昼に蕎麦ランチを出されていることを知り、行ってきました。普段は日曜日でも静かな通りなのですが、今日は三丁町バザールの日とかで、三丁町の通りに出店が出て賑わっていました。
さて、播磨さんのお蕎麦、期待に違わず美味しいお蕎麦でした。炊きごみご飯とデザートがついて770円。夜のお座敷はこういうわけにはいきません (#^^#)
帰り、伊勢屋さんに寄って、若狭小浜の夏の風物詩、くずまんじゅうを買って帰りました。

オダマキ 

今夜のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
静御前が「しづやしづ しづのをだまきくりかえし 昔を今に なすよしもがな」と、源頼朝の前で舞う場面・・・たのしみです。

鈴蘭

すずらんの英名は “Lily of the valley 谷間の百合” ・・・フランスの作家バルザックに、同名の小説がありましたね。

句集「若狭」 遠藤若狭男

「来春、会おう」と若狭男さんから葉書をいただいたのは、四年前の丁度今ごろ。
葉書には、句が二つ添えられていました。

ふるさとは歩くがたのし草ひばり
海を見に春の若狭へ帰りたし

葉書には「第六句集のタイトルは『若狭』と決めています」とも書いてありましたが、「来春」をまたず若狭男さんの訃報を知ったのはこの年の十二月のことでした。

第六句集はどうなるだろうと思う数年が過ぎ、昨年五月、角川書店より「句集 若狭」が発刊されました。歌人でもある奥様の大谷和子さんの編纂です。「最後の贈りもの」と題されたあとがきの一部を紹介します。

・・・あえて「遺句集」としなかったのは、生前の若狭男が句集刊行を予定していたことと、句集内容のある程度の構成がなされていた、ということからです。しかし、句数を減らすことだけはどうしてもできませんでした。・・・おそらく若狭男本人ならば、ここから厳しい編集作業ののちに取捨選択し句数を絞り、厳選された「若狭」となっていたこでしょう。「玉石混淆」という言葉も一瞬脳裡をかすめました。けれどこれらの句は、晩年の若狭男の一瞬一瞬を切り取った大切な作品であり、さらにこの時期は自身が主辛となり「若狭」を創刊した時期でもあります。・・・しかし、これまでの句集によって形成された端正なイメージの若狭男俳句とは異なり、混沌ゆえの素のままの若狭男俳句の魅力に出会える可能性もあるのでは……とも思っています。

「Ⅲ 微苦笑」・「Ⅳ 言霊」の章は、句の他に折々に綴られた若狭男の文章も掲載されており、若狭男さんに思いを馳せながら、読み進めることができました。

われの吹くクラリネットに蝶の飛ぶ
青き踏むときをり死後のこと思ひ
うるはしき日々こそ待ため涅槃西風
麦秋やはるかに日本海の青
ふるさとは歩くがたのし草ひばり
わが死後のわれかも知れず秋の風
一月の仰げばりんと若狭富士