日本画家 村上茶山 

若狭町パレア若狭で開催されている村上茶山13回忌記念「村上茶山とゆかりの作家展」に行ってきました。展覧会監修は長谷光城先生。

長谷先生の紹介文に
「作家 水上勉が上中町教育長室で休憩され、掛けられていた茶山の「棕梠の萌芽」を見て、是非に、作品の挿絵をと教育長を通じて依頼されたが、茶山は「自分は百姓仕事の合間に好きなように描いている。何時までにと云われてもとても描けない」と固辞したことが話題にもなった。・・・茶山は水上勉の挿絵を固辞したように、謙虚で自由な生き方を生涯貫き、画集や著書等の資料を残されていない。」
という言葉があり、その生き方に感銘を受けました。

茶山が描いた若狭の風景の色紙を一枚500円でお譲りいただけるとのことで、「小浜市甲ケ崎」の画を一枚、いただいてまいりました。

網ほおずき 

網鬼灯をつくってみました。つくり方は簡単、水に15~20日間つけておくだけ。表皮がスル~ッとしだいにはがれていきます。水に浮くので、鬼灯がしっかり水中に沈むよう重しがいります・・・。水をかえずにつけているとそのうち異臭を放ちますので、時々、水をかえます。赤く染まった鬼灯よりも青みが残る鬼灯のほうが、綺麗に表皮がはがれました。

十月もよろしくお願いします

優駿 宮本 輝

オラシオンの誕生からダービーに出場するまでの三年間、オラシオンに関わる人々の生きざまが語られる。オラシオンとは、スペイン語で「祈り」を意味する。
宮本輝氏ならではの巧みな筋立て。物語後半の、ダービー選の模様はその二分数十秒の戦いを迫真の筆致で描く。
競馬界のことについて、いろいろなことを知りえた一冊でもある。
物語の中でサラブレッドにつてついて、宮本輝は、馬主となる和具平八郎にこう言わせている。
「生き物はみなそれぞれに美しい。だが人為的に作りだされてきた生き物だけがもつ不思議な美しさというものが確かにある。サラブレッドの美しさが、その底に、ある哀しみに似たものをたたえているのは、他のいかなる生き物よりも過酷な人智による淘汰と、その人智だけでは到底計り知ることの出来ない生命との対立によって生み出されて来たからなのだ。」