千両

お茶漬けの旨き三日となりにけり

はや三日 (#^.^#)
今年もよろしくお願いいたします。

俳句教室

近くの小学校の先生から俳句教室を頼まれて、久しぶりの母校訪問。
タブレットを一人一台もっているということなので、話ばっかりはなんだしと「NHK俳句」でも紹介されていた「夏雲システム」を使ってオンライン&オフライン句会をすることにしました。
校長、教頭、担任の先生も子どもたちに混じってガチの参戦。楽しい句会となりました (#^.^#)

いい句がたくさんありました ( ^^) _U~~
夕焼けや遊びの続きまた明日
夕焼けやカラスの声とみなの声
黄色い海ひまわりたちが笑ってる

薄味に慣れて退院春景色

都忘れ

May 15th, 2021 ことは

長い入院生活に、その食事の薄い味に慣れてしまったのだ。ようやく回復して退院することができた。久しぶりの町はすっかり春の景色に変っていた。病気が完治した晴れ晴れとした気持ちと春の景色の明かるさが重なりあっている。 水明 池田雅夫 選

どくだみを仇のごとく摘みにけり

ことは  June 11th, 2021 FB俳句ネット句会

哲也 選・・・シンプルにストレートに心に入ってきました。
寧陪禰 選・・・ドクダミはその効能が十もあるから十薬といわれるほどです 仇のごとく摘んでいるのは ひょっとしたら病気がちの身内がいるからなのでしょうか? それともドクダミはほっておくとものすごく繁殖する 地下茎で広がっていくのでちょっと厄介 駆除をするために仇のように摘み取っているのでしょうか? その真意はわかりませんが 摘んでいる姿の一生懸命さが見えてきます
杉尾芭蕉 選・・・仇のごとくが…面白い措辞です。匂いがきついですので嫌がられます。

夏痩せと静かに笑ふ友の嘘

ことは July 1st, 2021 津野ネット句会

親しい友人と会ったら痩せたように感じ「少し痩せた?」と尋ねた。すると友達は「夏痩せ」と静かに答えた。作者にはしかし、それは病気を隠してそう言っているのだということがわかった。友を案じる作者と自分のことを心配してくれている友を有り難いと思っている「友」の気持がダイレクトに伝わってくる。 末吉
夏痩せだなんて嘘と分かるけど、敢えて理由は聞かない。それも優しさですね。 薫

津野主宰
それでは、三賞受賞者を発表します。
殊勲賞は、文句なしでことはさんです。このところ好調なことはさん、これが4回目の殊勲賞受賞となります。
トップを取ったことはさんの御句は、FMラジオ「ふかがわ音meguri(7月2日14:30~の放送予定)」にて読み上げられる予定です!お楽しみに~♪

愛らしや花盗人の照れ笑ひ

ことは April 15th, 2019 やよい俳句会

花盗人
狂言の演目に花盗人(はなぬすびと)があることを知りました。
…男が桜の花を盗みにはいって捕らえられ木に縛りつけられますが、花の和歌一首を作れば許すといわれ、「この春は花の下にて縄つきぬ烏帽子桜と人やいふらん」と詠み、風雅のゆえに許されるというお話です。

あいの風塔婆は海を見つめをり

ことは May 22nd, 2018 

唐の王女

福井 若狭湾に矢代という漁村がある。矢代には大同元年(806年)創立の観音堂があり、縁起には、この村で起こった忌まわしい出来事が記されている。
「その昔、沖に一艘の漂流船があった。船に乗っていたのは唐の王女と女﨟であった。王女が所持していた財宝に目がくらんだ村人たちは、彼女らを殺害しこれを奪った。しかし、ほどなくして村に悪疫が流行った。村人たちは王女たちの祟りを怖れ、唐船の木材で堂を建て、姫の奉じていた観音像を安置し、罪を懺悔し霊を供養するために王女を弁天様として祀った。」
この話を知った時の、どこまでも美しい青い海と長閑で静かな漁村の風景がいつまでも心に深く残っている。弁財天を祀る御堂は小浜市矢代崎の山腹に今でも現存する。御堂には、小船で行く他に方法はないらしい。