北前船 右近家

さて敦賀市を離れ越前海岸を北上、南越前町にある「北前船」船主の館 右近家へ・・・

北前船

北前船は函館から日本海の各地に寄港、下関より瀬戸内海に入り大阪に至る航路をたどる商いをしていました。
もともとは、近江商人が函館で買い付けした鰊などを敦賀の港へ運ぶための運送業がことのおこりであったようです。世情の変化により近江商人が撤退、船主自らが商いを始めました。最盛期は一隻、一回の航海で現在の金額にして約一億円の利益があがったそうです。北前船五大船主に数えられる右近家は三十隻もの船を所有していました。
時流はかわり、右近家は保険業に携わります。日本海上保険(現在の損保ジャパン)の社長を務めたということでした。
豪華夕食つきのツアーでしたが、夕方所用があったので残念ながらここで退散 (#^^#)

船金庫

防水を施された木製の金庫が展示されていて拝見しました。欅と桐で造られていて、上部は鉄材がしっかりと施されています。海に落ちた時は、上下がひっくり返り、沈むことなく浮くようになっているということです。
また、しっかりとした防水機能もあるということでした。金庫の中には、お金の他、証文等が収められていて、特に証文は水につかると用をたさなくなるので、防水には工夫がなされたようです。

西洋館

敦賀の昆布 奧井海生堂 

友達の旅行会社企画の敦賀一日ツアー。
奧井海生堂は敦賀市にある創業百五十年の昆布の老舗。北海道は利尻でとれる昆布を主にあつかっています。利尻昆布は、利尻・礼文島で収穫され、上品な琥珀色のだしがとれることから、菊乃井、瓢亭など京の高級料亭に重宝され出荷しているとのこと。昆布は通常、仕入れと同時に出荷することが常ながら、ここでは倉庫で一年間は寝かせてから加工、一年間寝かせることにより味が塾生されるということでした。蔵囲いの倉庫を見せていただきましたが、中には三十年ものもあり、びっくり。

おぼろ昆布

敦賀と言えばおぼろ昆布。熟練の技を拝見。削ったところを一口いただきました。もうとっても美味しい・・・たまらない美味しさです。
おぼろ昆布とひとふり昆布をお土産に・・・ひとふり昆布は瓶の蓋をあけたとたんに、香しい昆布の匂いがひろがります。今日の朝ごはんは、これで >^_^<

昆布のお話、いろいろ伺いました

利尻昆布・・・上品な琥珀色のだしがとれます。利尻・礼文島周辺で収穫。
羅臼昆布・・・濃厚でコクのあるだしがとれます。知床半島周辺で収穫。
日高昆布・・・やわらかく煮あがるので昆布巻、煮しめに最適。襟裳岬周辺で収穫。
山出し昆布・・・高級だし昆布として有名、塩昆布にしても美味しい。函館周辺で収穫。

水引き

一気に寒くなりました。炬燵が恋しくなるくらい・・・(#^^#)