半夏生

半夏生

明日は、二十四節季七十二候の「半夏生」、夏至から数えて11日目の日。
昔は半夏半作とも言われ、田植えを終える目安の日とされていたらしい。この日に降る雨が「半夏雨」。半夏雨が降ると大雨が続くとの言い伝えがあるそうで、どうか晴れますように。
今年は梅雨明けも早く暑い夏がいよいよやってくる。ここらで一休みして休養も必要かも。
半夏生の日は、蛸等地域特有の食べ物を食べる習わしがあるそうだが、当地にはない。皆さんのところではどうですか?

いつまでも明るき野山半夏生 草間勝彦

坂東玉三郎 「越路吹雪を歌う」 June, 2018

実生窯

過日、越前陶芸村へ坂東玉三郎さんのコンサートに。
開演まで少し時間があったので、越前焼のブースを覗く。越前焼は表面が赤褐色の焼き上がりものが常なのだが、茶色の土に白土を掛けた粉引の徳利を発見。実生窯の作品。一輪挿しに、よさそうだったので、衝動買い。

さて、コンサートのオープニングの曲は「バラ色の人生」。
今回の公演は日生劇場での「越路吹雪 三十七回忌追悼公演」に玉三郎さんがゲスト出演したことがきっかけで、持ち上がった企画とのこと。
玉三郎さんは若い頃から越路さんのファンで、「いったいこの方は、普段どのような生活を送っていられるのだろう。」という好奇心に任せて、越路さんの一挙手一投足を舞台からレコードから学び続けていたというようなことをおっしゃっていた。

「しつらえのよい舞台にしましょうね。」が、公演スタッフへの言葉だったらしい。言葉通り、美術、照明、音楽、音響、照明、ステージングのすべにおいて、洗練された美しさのある舞台だった。

地方公演なのに、生楽器のみのオーケストラ。「谷間に三つの鐘が鳴る」「水に流して」「愛の賛歌」「道化をよこして」「枯葉」「ろくでなし」等々…懐かしい歌を愉しめた。この日のゲストは、真琴つばささん、姿月あさとさん。

June 30th, 2018

夏越祓

アリウム スフェロセファロン

今日は夏越祓。
京都では、この日「水無月」を食べる。「水無月」は外郎に小豆をのせた三角形の菓子。
室町時代、御所では、氷室の氷を取り寄せ暑気を払っていた。当時、氷室の氷を口にすると夏痩せしないとされた。庶民は宮中にならい、氷のかわりに氷片をかたどった菓子「水無月」をつくり食べるようになったとのこと。この風習が今に伝わっているようである。

何れアヤメか杜若

なかなか見分けがむずかしいアヤメ・花菖蒲・杜若
いろいろ調べて表にしてみました。
開花の時期は、地域により表に示した時期とずれることがありそうです。
アヤメは比較的乾いた場所に、杜若・花菖蒲は湿地に咲くということでしょうか。
花弁の根元を見るのが一番良さそうです。

端午の節句の菖蒲湯に使われるショウブは、川や池などに生え、葉と茎だけのように見える植物…また別物です。(画像無し)

「菖蒲」と書いて「あやめ」と読んだりもしますので…混乱しますね (*^^*)

あやめ、杜若、花菖蒲

祇園祭のこと

祇園祭山鉾連合会理事長のお話を聞く機会があった。

八坂神社の例祭である祇園祭は、怨霊を鎮める祇園御霊会が起源で貞観十一年(869年)に始まる。当時の矛は六十六本立てであった。六十六というのは当時の国の数。以来、祇園祭は、数々の災害や事変の中、脈々と受け継がれ現在に至る。
祇園祭の神事に関することは古くから伝わる通り、例年の如くに行い、決して変えることはない。組織・運営等に関することは、時代の変化に対応できるよう改革してきたとのこと。

話しの最後の言葉が印象に残った。
「祇園祭に限らず、祭はその地域の核となるものであり、地域住民が誰に言われるのでもなく自主的に参加するもの。そういったコミュニティが大事。地域が災害にあった時、お祭りがあるところは復興が早いと聞く。それは、自ら考え自ら参加する文化が継承されているからである。地域の歴史と文化が組み合わされた祭の継承が、その地域に深みのあるつながりをもたらしているからであろう。」

June 9th, 2018

ヒメジョオン

ヒメジョオン

朝の散歩で見つけました。よく似ているのがハルジオン。

そこで、違いを整理することに…

  • 春紫苑(ハルジオン)
    • 開花…4~5月
    • 花弁はほんとうに薄いピンクがかった白で、糸のように細長い。
    • 茎の中は空洞。
  • 姫女苑(ヒメジョオン)
    • 開花…5月~8月
    • 花弁は白く、ハルジオンより少し幅がある。
    • 茎の中は白い綿のようなものがつまっている。

田字・田字草

田字・田字草 敦賀市中池見湿地 April 29th, 2018

「田字草(デンジソウまたはタジ)」という名の水田雑草。稲作に不適で駆除の対象だったそう。農薬に弱く今では絶滅危惧種。福井県内で生息しているのはここ中池見湿地(敦賀市)だけとのこと。
「四つ葉のクローバーに似て可愛いでしょ。」…と管理員の方がおっしゃっていました  (#^^#)