棡山 明通寺

晩冬の明通寺にお参りしてきました。

若狭には、真言宗、天台宗の古刹がたくさんありますが、明通寺は中でも大好きなお寺です。
明通寺は、大同元年(806年)征夷大将軍坂上田村麻呂が創建。質実剛健な造りの本堂と三重塔は鎌倉時代(1258年)に再建され、福井県では唯一の国宝となっています。
本尊は薬師如来坐像、秘仏とされていました。前御住職の御判断で、いつでも拝顔してお参りすることができるようになりました。
薬師如来像の脇侍は、月光菩薩、日光菩薩になることが多いそうですが、明通寺のご本尊薬師如来の脇には、隆三世明王と深沙大将がひかえています。

隆三世明王(ごうざんぜみょうおう)像
隆三世明王は、「過去・現在・未来の三つの世界を収めたシヴァを下した明王」と意味で、シヴァとその妻のパールヴァティーを踏みつけています。

深沙大将(じんじゃだいしょう)像
玄奘三蔵が旅の途中、砂漠で息絶えようとしている時、 流砂の中より現れて護ったのが、深沙大将であるといわれています。
像は、炎髪、頭にはドクロ、腹には女性の首、左手に蛇をもつ姿をしています。

写真は 「若狭の古寺美術 若狭の古寺美術刊行会編」 より


 

北前船 右近家

さて敦賀市を離れ越前海岸を北上、南越前町にある「北前船」船主の館 右近家へ・・・

北前船

北前船は函館から日本海の各地に寄港、下関より瀬戸内海に入り大阪に至る航路をたどる商いをしていました。
もともとは、近江商人が函館で買い付けした鰊などを敦賀の港へ運ぶための運送業がことのおこりであったようです。世情の変化により近江商人が撤退、船主自らが商いを始めました。最盛期は一隻、一回の航海で現在の金額にして約一億円の利益があがったそうです。北前船五大船主に数えられる右近家は三十隻もの船を所有していました。
時流はかわり、右近家は保険業に携わります。日本海上保険(現在の損保ジャパン)の社長を務めたということでした。
豪華夕食つきのツアーでしたが、夕方所用があったので残念ながらここで退散 (#^^#)

船金庫

防水を施された木製の金庫が展示されていて拝見しました。欅と桐で造られていて、上部は鉄材がしっかりと施されています。海に落ちた時は、上下がひっくり返り、沈むことなく浮くようになっているということです。
また、しっかりとした防水機能もあるということでした。金庫の中には、お金の他、証文等が収められていて、特に証文は水につかると用をたさなくなるので、防水には工夫がなされたようです。

西洋館

敦賀の昆布 奧井海生堂 

友達の旅行会社企画の敦賀一日ツアー。
奧井海生堂は敦賀市にある創業百五十年の昆布の老舗。北海道は利尻でとれる昆布を主にあつかっています。利尻昆布は、利尻・礼文島で収穫され、上品な琥珀色のだしがとれることから、菊乃井、瓢亭など京の高級料亭に重宝され出荷しているとのこと。昆布は通常、仕入れと同時に出荷することが常ながら、ここでは倉庫で一年間は寝かせてから加工、一年間寝かせることにより味が塾生されるということでした。蔵囲いの倉庫を見せていただきましたが、中には三十年ものもあり、びっくり。

おぼろ昆布

敦賀と言えばおぼろ昆布。熟練の技を拝見。削ったところを一口いただきました。もうとっても美味しい・・・たまらない美味しさです。
おぼろ昆布とひとふり昆布をお土産に・・・ひとふり昆布は瓶の蓋をあけたとたんに、香しい昆布の匂いがひろがります。今日の朝ごはんは、これで >^_^<

昆布のお話、いろいろ伺いました

利尻昆布・・・上品な琥珀色のだしがとれます。利尻・礼文島周辺で収穫。
羅臼昆布・・・濃厚でコクのあるだしがとれます。知床半島周辺で収穫。
日高昆布・・・やわらかく煮あがるので昆布巻、煮しめに最適。襟裳岬周辺で収穫。
山出し昆布・・・高級だし昆布として有名、塩昆布にしても美味しい。函館周辺で収穫。

中池見湿地

久しぶりに中池見湿地へ・・・ 

桜便り 朝倉氏遺跡

越前一乗谷 朝倉氏遺跡

朝倉氏遺跡は何回か訪れていますが、桜のころは初めてです。
快晴のはずなのに黄砂が襲来。花曇りの朝倉氏遺跡を愉しんできました。

ここからもう少し山のほうに入ると剣豪 佐々木小次郎が秘剣つばめ返しをあみ出したところと言われる一乗滝があります。今回は時間の都合で断念 >^_^<

一乗谷の戦い(1573年)で、市街地は織田信長により焼き払われました。朝倉義景の館も唐門を残すのみ。
武家屋敷跡等は復元されており、当時の街並みや屋敷を知ることができます。

朝倉氏遺跡の桜 

越前竹人形

竹細工職人夫婦の美しい情愛が溢れる物語、水上勉の「越前竹人形」がありますが、越前竹人形がつくられ始めたのは昭和20年のころ。
竹籠・花器を作った際の廃材を再利用し遊び心で竹細工の職人さんが作り始めたのがきっかけということです。

さて、「越前竹人形の里館」で竹人形を鑑賞。竹人形には真竹が使用されています。竹筒を0.2mm以下まで割き続けてつくられた竹髪の人形の美しさにはおどろくばかり。

竹細工体験教室があったので鉛筆立てをつくったあと、これも目当てのひとつにしていた 竹田の油揚げを隣接している谷口屋さんでいただきました。

店内には、竹細工の竹籠・花器等も販売されていましたが、とってもいいお値段なので、こちらも鑑賞にとどめ、竹人形館をあとにしました >^_^<

GoToトラベル

このあと、芦原温泉へ。マスコミ等でさんざんたたかれているキャンペーンですが、旅行会社を経営している友人の勧めもあり、利用しての県内旅行。福井県独自の応援キャンペーンもあってこれも利用。併せて旅行代金の85%が補助され実質負担15%。これとは別に、芦原温泉のあるあわら町から宿泊者一人につき2,000円のキャッシュバックというおまけもつき、とっても格安な家族旅行となりました。手続きはマスコミで報じられているほどややこしくなく通常の予約を旅行会社にするだけで済みました。宿のほうも、エレベーターは相乗り禁止、夕食・朝食は個室・半個室等、徹底した対策がとられていました。