呑み鉄 小浜線ひとり旅

六角精児さんの「呑み鉄本線・日本旅」という番組が好きで、時折、録画を見ながら、一度やってみたいな~とリストを作っていくと只見線、近江鉄道、宗谷本線、三陸鉄道ときりがありません。
先ずは地元から。第一回は、小浜線にて敦賀駅までの呑み鉄ひとり旅と決めました。
敦賀駅前に出来たという本屋さん「ちえなみき」を訪ね、そのあと、蕎麦で一杯が目的というシンプルな旅。
東美浜駅を過ぎると粟野駅、ここより敦賀市となります。ワクワク。粟野駅は鉄道員だった義父が若いころ勤めていた駅。今では、小浜線のほとんどの駅は無人駅になってしまいましたが、その頃はどの駅にも駅長さんがいたのです。柔和な優しいお父さんの姿を思い出しました。
さて敦賀駅、駅前はすっかり整備され様変わり。驚きました。
「ちえなみき」は、思った以上に素敵なところ。目当ての本を探して買うというよりも、書架を巡っているうちにこんな本があったんだと、思わぬ本に出合えるところ。感じのよい図書館と言ってもよさそう。店内には中道源蔵茶舗のコーナーもあってお茶やスイーツを楽しめる設え。経営は丸善雄松堂と知り納得。いいお店が近くにできました (#^.^#)
何冊か本を買って、目当ての蕎麦屋「すずや」さんへ。
じゃこおろしといたわさ、お蕎麦で一献。お酒は地酒の早瀬浦。
帰りの列車の友はトリスの小瓶。約4時間、第1回呑み鉄の旅、無事終了。

小浜線

すずや

ちえなみき


黒龍 Eshikoto

永平寺がある永平寺町は、お酒がお好きな方ならご存知かもしれない黒龍酒造があるところ。
永平寺参拝後、この黒龍酒造さんが展開する「ESHIKOTO」へ行ってきました。到着すると広大な土地に、二つの建物が並び立っています。
一つは、黒龍酒造醸造のスパークリング日本酒「ESHIKOTO AWA」の貯蔵庫、またイベントスペースとしても使われるという臥龍棟。
酒樂棟と名付けられたもう一つの建物には、黒龍ESHIKOTOブランドのお酒と仁左衛門他黒龍酒造の銘酒を試飲してから購入できるショップ、それに「レストランacoya」が併設されています。
せっかくの機会、ランチをスパークリング日本酒「ESHIKOTO AWA」と共にいただきました。
スパーリング日本酒は、獺祭、一ノ蔵、梵、白瀧酒造なども販売していますが、さて楽しみな黒龍酒造の「ESHIKOTO AWA」。
透明感のある爽やかな味わい、美味しゅうございました (#^.^#)

曹洞宗大本山 永平寺


永平寺

寛元2年(1244)道元禅師によって開創された座禅修業の道場。

道元

正治二年(1200)京都の公卿 久我家(村上源氏)に生まれる。
建暦三年(1213)天台座主公円について出家。
建保五年(1217)建仁寺にて栄西の弟子の明全に師事。
貞応二年(1223)明全とともに博多から南宋に渡って諸山を巡る。
安貞元年(1227)帰国。
寛元元年(1243)越前国の地頭波多野義重の招きで越前志比荘に移転。


永平寺正門

正門には、「杓底一残水」「汲流千億人」としるされている。
道元禅師は、柄杓で汲んだ水で手を洗い、そして、柄杓の底に残った水を川へ還されたという。永平寺の境内には川が流れ、水が豊富である。そのいくらでもある水でさえ粗末にしてはいけない、大切にするようにと道元禅師は教えられたという。


永平寺 龍門


永平寺 勅使門


永平寺 七堂伽藍

僧侶が修行をする建物を「伽藍」と呼ぶ。
禅宗寺院では「法堂・仏殿・僧堂・庫院・山門・東司・浴室」を「七堂伽藍」と云う。
中でも「僧堂・東司・浴室」を「三黙道場」と云う。
「東司」とは、「手洗い」のことで正面に「烏枢沙摩明王」が祀られている。


傘松閤

156畳敷の大広間。天井には230枚の「天井絵」。その中に、花鳥ではない絵が五枚(阿形の青い唐獅子・吽形の白い唐獅子・リス・夫婦の白い鯉・黒い鯉)あるそうです。正面左には第80世貫首 南澤道人(みなみさわどうにん)老師の肖像画。


山門

寛延2年(1749)築。五間三戸の中国唐時代様式の楼閣門で、両側には仏教の守護神である四天王を祀られている。階上には釈迦如来像、五百羅漢などが安置されています。
修行僧が永平寺に入門願いをする際、禅問答が行なわれる場所。
山門の右には「家庭厳峻 不容陸老従真門入」の文字。左には「鎖鑰放閑 遮莫善財進一歩来」の文字。
「どのような社会的地位のある人でも仏を求める心が無ければ、この門より入ることは許さない。」「そうであるが、鍵はかからず扉もない、入り口は常に解き放れている、善財童子のような道心があればいつでも、入ることができる」「ここより先は厳しい出家修行の道場であり、求道心の在る者のみ門をくぐることが許される」という意味のようです。


白山水
白山連峰に連なる湧き水。御開祖道元禅師の真前にお供えする霊水、また、写経の時にも用いられるそうです。

承陽殿
永平寺の祖廟。道元禅師・二祖懐弉禅師・三祖義介禅師・四祖義演禅師・五祖義雲禅師の五大尊の尊像が安置されている。また、歴代住持の位牌や開基である波多野義重公の木像、道元禅師の生家である久我家の位牌が祀られている。


玲瀧の滝

玲瓏(れいろう)・・・金属や玉などが、透き通るように、美しいことを意味します。


寂光苑・舎利塔

寂光苑

寂光とは、日本語で「安らかで、静かな光」のこと。石碑には、「仏の光に照らされた静寂光の浄土、心安らかな苑の意」と書かれています。寂光苑には、大きな鐘があって、誰でもつくことができます。

舎利塔

永平寺の歴代の住職のお墓があります。


天龍寺

清涼山天龍寺は、福井県永平寺町にある曹洞宗大本山永平寺の末寺です。1653年に松岡藩初代藩主松平昌勝公の命によって創建されました。


物書きて扇引きさく余波哉  松尾芭蕉
ものかきておうぎひきさくよなみかな

元禄二年(1689)旧暦八月十日、芭蕉は旧知の仲であった大夢和尚に会うために天龍寺を訪れます。金沢より同行してきた立花北枝と共にこの寺で一泊します。八月十一日の朝、芭蕉は北枝と別れて永平寺に向います。


荒井 結 Yui Arai 無伴奏チェロリサイタル

チェロリサイタルのお誘いを受けて、鯖江へ行ってきました。
チェロの重厚な音色を楽しめた一時間でした。
奏者の荒井 結さんは、福井市出身の音楽家。中学卒業後、カリフォルニアにあるアイディルワイルド・アーツ・アカデミーへ留学、その後ドイツ国立ハンブルク音楽大学へ留学。
2008年 岩城宏之音楽賞受賞、ブラームス国際コンクール(オーストリア)チェロ部門第2位。
語りも爽やか。今後の活躍が、とても楽しみなチェロリストです。

Program

J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調

M.レーガー 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調

G.カサド 無伴奏チェロ組曲


開始時刻まで少し時間があったので、鯖江駅付近を散策

料亭カフェ 茶癒Sa-Yu中松

鯖江駅より歩いて五分ほどのところで見つけたカフェ。旧鯖江藩、間部公を祀る松阜神社の境内を間近に見ながら、ランチを楽しめるお店。予約で満席だったので、午後のおやつタイムに再訪。
和風ローストビーフサンドとビールをいただきました。

すし勘

敦賀市本町にあるお寿司屋さん。映画の帰りに寄りました。
先ずは刺身の盛り合わせで一杯。お酒は「凡」の冷酒、取り合えず一合。うざく、それから甘鯛の焼き物を追加して二合目を・・・。中トロ、しめ鯖、イカを握ってもらい三合目。

カウンターはほどなく満席。人のよさそうな御主人とまろやなかお店の雰囲気、とても居心地のよいお寿司屋さんです。

かたくりの花

群生のかたくりの花、今が見ごろとのニュースに大野市の矢ばなの里へ行ってきました。群生のかたくりの花を見るのは初めて、見事なものでした。

3~4月、わずかな日光を利用して花を咲かせ、5月になると地上から姿を消し、あとはずっと次の年の3月頃まで球根のままに休眠。1年のうちの10ヶ月は地中で過ごす花。種子が地中に入ってから平均8年目で ようやく2枚の葉を出して開花するとのことです。

球根からは「片栗粉」が採れますが、現在市中に出回っている片栗粉の8割はじゃがいも、 2割がさつまいものでんぷんからつくられたものらしく、本物の「片栗粉」は品薄のようで、薬局などで購入できるようです。江戸時代は、漢方薬として 病後の滋養用に使われていたとのことでした。