男はつらいよ お帰り寅さん

一度変われば二度変わる
三度変れば四度変る
淀の川瀬の水車
誰を待つやらクルクルと
年が明けそして年が来て
今買わないと この品物が高くなる

観るならやっぱりお正月にと「男はつらいよ お帰り寅さん」に行ってきました。

織り込むように溶け込むように挿入された懐かしい寅さんのシーンと共に物語が進んでいく。
その中に「メロン」のシーンがある。…渥美清さんが「徹子の部屋」に出演した時、こんなことをおっしゃっていた。
「自分の映画はね試写室じゃなく劇場で観るの。そのほうがね…反響が違うんですよね。
例えばね…一個のメロンをみんなで仲良く食べるって話がある。寅次郎が帰ってくるのを忘れて食べちゃった。それで、寅次郎が非常に怒ったっていう話。…新宿とかそういうところで観るととても笑うの、もっともだと。ところがね。浅草の小屋だとね、笑わないんですね。寅にとっておいてやるのが当然なんだ。食べちゃったお前たちが悪いんだという反応がね、浅草の劇場だとあるのね。劇場を変えて観に行くと面白いね。」

そう滅多にあるものじゃない「五十年かけてつくられた映画」…由緒正しき日本のお正月映画は流石でした。