阿さひ et Rive gauche

阿さひ et Rive gauche

この日は公共交通機関を使わない方針。二条城をあとに、けっこう歩き回ったのでお腹もペコペコ、以前から行ってみようと思っていた竹屋町の定食屋まる福さんへ。
やっと着いたと思ったらお店には本日休業の看板。
仕方なく、千本通りを丸太町通りから少し上がったところに確かうどん屋さんがあったはずと向かいました。しかし、かつて見知ったお店は無く、かわりに小粋な風情のフレンチのお店が… お店を覗いてみると「今日のランチはコースのみなんですが…」とのこと、空きっ腹がもう待てないと言っているので予定を大幅に変更、二つ返事でこのお店に決定。

お店の名前も見ずにはいったのですが、「阿さひ et Rive gauche (あさひと左岸)」という不思議な名前のお店。
後でネットで知ったのですが…川端通りでフレンチレストラン「リヴ・ゴォシュ」を営んでいたうどん屋「阿さひ」さんの息子さんが、お店を実家に移転。普段は、昼はうどん屋、夜はフレンチレストランとして営業されているということでした。(この日は特別だったのだ。)

パリのセーヌ川を境に北側を右岸(リヴ・ドロワ)、南側を左岸(リヴ・ゴーシュ)と呼び、その昔「パリでは右岸でお金を遣い、左岸で頭を使う」と言われていたそうで、「阿さひ et Rive gauche」・・・なかなか粋な名前ですね。(右岸=お金持ち系、左岸=芸術・文化系の意味らしいです。)

阿さひ et Rive gauche

とても気さくなもてなしと美味しい料理で、心地よいランチタイムとなりました。デザートのあとは、素敵な焼き物にいれられたほうじ茶、いい感じでした。どこの焼き物ですかと尋ねたら、「清水焼を習っていて自作です。」とのこと…
災い転じて福となす。機会があれば、また来たいなと思うお店でした。

阿さひ et Rive gauche

渉成園 -枳殻邸― March, 2020

所用をすませた後、渉成園に寄りました。連休初日ですが界隈に人混みは無く、静かな佇まいの中、初春の草花を愉しめました。

渉成園は、東本願寺の別邸。東本願寺から烏丸通りを東に渡ったところにあります。
渉成園は陶淵明の「帰去来」の一節「園日渉面以成趣・・・園、日に渉って以って趣を成す」から採られた名前です。生垣に枳殻(からたち)が植えられていることから枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。
庭は、詩仙堂を開いた石川丈山の作と伝えられ、趣のある池泉回遊式庭園となっています。
現在の建物は、蛤御門の変(1864年)で炎上のあと、再建されたものです。


躑躅
ツツジは漢字で「躑躅」と書きますが、躑躅(てきちょく)は「行っては止まる」という意味があるそうです。人を引きとめる美しさからこの漢字を当てるようになったとか、毒性のあるツツジを羊が食べたところ、二、三歩足踏みしてからうずくまってしまったという言われからこの漢字を使うようになったとか、諸説あるようです。


馬酔木

 

馬酔木(アセビ)
アセビもツツジと同じツツジ科。馬がアセビの葉を食べたところ酔ったようにふらついたということからこの漢字を使うようになったとのこと。


傍花閣のかたわらに一番桜である修善寺寒桜(シュゼンジカンザクラ)が咲いていました。


独り句の推敲をして遅き日を 虚子

 

独り句の推敲をして遅き日を 虚子


愕然としてひるねさめたる一人哉 碧梧桐

 

愕然としてひるねさめたる一人哉 碧梧桐


回棹廊 かいとうろう

 


トサミズキ


雪柳


水仙


枝垂れ桜

枝垂れ桜