杵と臼

杵と臼

一乗谷の桜を見た帰り、一度行きたいと思っていた「杵と臼」さんでランチ。
火曜日限定の蕎麦ランチにも魅かれましたが、おろし蕎麦と雑煮をいただくことにしました。
今年はじめて食べる越前おろし蕎麦は、薄味の出汁に鰹節をたっぷりのせた地元美山の手打蕎麦。まことに美味でした。
雑煮は白味噌仕立て。やわらかく弾力のあるお餅は食べごたえ十分、やはり杵でついたお餅は一味違います。
平日なのに満席、人気のお店なのもわかります。

お店は「一乗谷朝倉氏遺跡」にほど近く、足羽川が流れるのどかな田園風景がひろがるところにあります。店の名は、中国の故事「杵臼之交(しょきゅうのこう)… 親交を結ぶの意」にちなんでつけられたそうです。

河道屋

河道屋さんの蕎麦ぼうろ  

久しぶりに河道屋さんに寄って、蕎麦ぼうろを買いました。
河道屋さんの祖先は、桓武天皇の平安遷都に伴い、京に移り住まれたということです。元禄の頃から、店を構え菓子と蕎麦を商っている京の老舗です。
ぼうろ(ボーロ)は、1570年頃にポルトガル人によって伝えられた南蛮菓子。河道屋さんの蕎麦ぼうろは、香ばしい蕎麦の香りと懐かしさを感じる甘さがあり、ほんとに美味しく、お茶のお供に最適です。

晦庵 河道屋

さて次は、河道屋さんから歩いて数分のところにある晦庵河道屋でお蕎麦を…
晦庵 河道屋がある麩屋町通りには、俵屋旅館、柊屋旅館、炭屋旅館が軒を連ねています。
数寄屋造りの京町家のお店は、鰻の寝床と言われるように奥が深く、暖簾をくぐり、お庭を拝見しながら奥へ進むのも楽しいお店です。
デヴィッド・ボウイが好んで訪れたというのもわかるような気がします。
今日は、蕎麦と筍ご飯をいただきました。

熊川宿 「給食カフェ」 はな結

一度行ってみなくてはと思っていた熊川宿の給食カフェ。訪ねてびっくり、店を営んでいるのは旧知の方でした。給食カフェをオープンするまでは栄養教諭として学校給食の栄養管理の仕事をされていました。古民家を改装した店内にはカフェと花屋さんがあり、花屋さんの方はお母さんがやっておられるとのこと。
日替わり定食のこの日のメニューはハンバーグ定食。懐かしい給食カレーもいただき、持ち帰りであげパンを買って帰りました。
テーブルは教室机、メニューは黒板に、黒板の横には近くの小学校の学校通信も掲示されていて、ミニ教室といった雰囲気でした。
懐かしくもあり、美味しくもあり、花もあり…また来ようとおもったランチタイムでした。

#熊川宿

#給食カフェ

京都の蕎麦処 じん六

京都府立植物園の「早春の草花展」を見たあと、お昼に寄りました。
植物園の北門は北山通りに面しており、そこから歩いて数分の所にお店はあります。
店主おすすめの「蕎麦三味」を注文。三種類の蕎麦粉による十割手打蕎麦をいただけるとのこと、期待が高まります。
この日は、「長崎 五島」「北海道 新得町」「京都 美山」の蕎麦粉による蕎麦。もりでいただきました。薬味は山葵か辛味大根のどちらがいいですかということでしたので辛味大根をお願いしました。
それぞれの蕎麦の風味を楽しむことができ堪能。「長崎 五島」の蕎麦がなかでも好みの味。車だったのでお酒をいただけなかったのが残念と言えば残念ですが、いいお昼でした。

じん六

熊川宿 松井商店さんの葛餅&葛ぜんざい

久しぶりにいいお天気だったので、熊川宿をブラ散歩。久しぶりに松井商店さんの葛餅をいただきました。ぷるぷるの葛餅にきなこをまぶして、ひんやりとした食感、美味しくいただきました。
葛餅のあとは葛ぜんざいを… 今日は(も?)甘党のブラ散歩でした。

江戸時代の儒学者 頼山陽が、「熊川は吉野よりよほど上品」と熊川の葛を評したそうですが、夏になるといただける葛まんじゅうもたのしみです。

熊川宿 松井商店 葛餅&葛ぜんざい

峠の蕎麦処 孫兵衛

敦賀市の常宮神社の梅を見に行った帰り、少し足をのばして孫兵衛へ。

孫兵衛は国道8号線、福井県と滋賀県の県境にあるお店。ここの名物はとろろ蕎麦。この日は盛りでいただきました。自然薯のとろろに出汁を注ぎ、生卵をからめたつけ汁でいただいく細麺はもう最高。座敷が空いていたので、雪の残る庭を見ながら、ゆっくり蕎麦を愉しめました。

若狭カレイの一夜干し

塩を施してから一晩陰干しにする「若狭カレイの一夜干し」は、ピンク色の卵巣が透けて見え、まことに美しい姿。魚屋の店先に吊るされる一夜干しは、当地の風物詩のひとつです。

軽く炙って食べるのが常ですが、ほどのよい塩味とほんのりとした甘さが美味。日本酒と共にいただくと一段とおいしくなります。

若狭カレイと呼ばれているカレイは、若狭湾で獲れるヤナギムシカレイのことで、笹がれい、甘がれいと呼ばれることもあります。

カレイの種類は多く日本近海だけでも40種類近くになりますが、カレイは回遊をしないので、若狭カレイと呼ばれるヤナギムシカレイはまさにその名の通り若狭湾でしか獲れないと伺いました。

江戸時代の書物(今で言うグルメ雑誌)「日本山海名産図会」に「淡乾の品多しとはいえども是天下の出類、雲上の珍美ともいうべし」と紹介があるように、その美味しさは古くから知られていたようです。

日常の食卓の品にするには少々値が張り、そうそう頻繁に食するわけにいかないのが残念なところです。

蒸鰈左丹後へ続く道 ことは

食彩 ごえん

小浜市 若狭湾沿岸のお店「ごえん」さんへ。「ごえん」さんは、朝、若狭湾であがった地魚を使った海鮮丼、一品料理、定食、小鉢、漬け物が美味しく、女性客や子どもづれの家族にも人気のお店です。
昼食に寄ったのですが、品書きを見て、鰭酒をいただくことに急遽方針変更。ここの鰭酒は、鰭がたっぷりなので、一杯ではもったいなく、ついつい注ぎ足しをお願いしてしまいます。
地の牡蠣のいいのがはいっているとの店主の薦めで、追加注文。お腹がいっぱいになりました。

大野の丁稚羊羹

念願かなって、大野の丁稚羊羹をはじめて食すことができました。

大野市 美濃吉さんの丁稚羊羹。
丁稚羊羹を切り分ける時からすでにワクワク。固さ、甘さもほどよく、舌に残る黒糖の余韻が心地よい上品な味。原料に黒糖が使われていることもあってか、若狭の丁稚羊羹よりもコクがあります。
コロナ感染症のため中止となったとういうことですが、大野市では毎年「丁稚羊羹祭り」が開催されるとのこと。平常が戻った折に是非一度行ってみたいなと思います。

大野の丁稚羊羹

若狭の丁稚羊羹

丁稚羊羹

丁稚羊羹(でっちようかん)は当地の甘い冬の味覚。
甘さほどほど、普通の羊羹や水羊羹よりも柔らかく、ひんやりと口の中でとろけ、とても上品な味がします。冬になると和菓子屋の店頭にこの丁稚羊羹がならびますが、甘さや固さは店により多少の違いがあり、好みの店を探すのも愉しみ。
同じ福井では大野市も丁稚羊羹が有名で、一度、大野の丁稚羊羹も食べてみたいなと…( ^^) _U~~材料はこし餡と白砂糖、寒天のみ、隠し味に塩を少々。簡単につくれるので自宅で作られる方も多いです。保存料はつかわないのでいたみやすく、冬場でも出来上がったらその日のうちに食べるのが常です。

作り方

  1. こし餡をつくる…小豆を一晩水につけ、柔らかくなったところで白砂糖を加えて煮詰める。隠し味に塩を少々。
  2. 出来上がったこし餡を、溶かした寒天の中に入れて煮込む。
  3. バットに流し込み、暖気のない場所に置き、自然に固まっていくのを待つ。寒天とこし餡が分離しないように、様子を見ながら時おりやさしくゆっくりかき混ぜる。
  4. 固まったら直方体に切って出来上がり。
    • 早く固めるためにバットを冷蔵庫にいれたり、雪の上に置いたりすると、寒天とこし餡が分離し二層になりやすく、見た目も味も落ちますので注意が必要です。