一乗滝と一乗谷朝倉氏遺跡 March, 2019

永平寺を参拝したあと、かねてから一度行きたいと思っていた一乗滝と一乗谷朝倉氏遺跡へ。
桜の頃に来てみたいなと思いつつ…一乗谷をあとにしました。

一乗谷朝倉氏遺跡

福井市城戸ノ内町にある一乗谷は戦国時代朝倉氏五代の城下町として栄えました。
朝倉家五代目当主、朝倉義景は、織田信長との戦いに敗れ、一乗谷は神社仏閣、居館から町屋に至るまで火を放たれ消失しました。当時、城下には一万人が暮らしていたそうです。
一乗谷朝倉氏遺跡は、一乗谷城と城下町からなり、国の特別史跡に指定されています。

一乗谷朝倉氏遺跡
一乗谷朝倉氏遺跡

一乗滝

一乗滝は、福井市浄教寺一乗谷の一番奥まったところ一乗山の山懐にある落差12mの滝。
剣豪佐々木小次郎がここを修行の場として、心技の秘術「燕返し」をあみだしたところとも伝えられています。
岩流(佐々木)小次郎は、越前宇坂の庄、浄教寺村の生まれと江戸時代の書物「二天記」にその記録があります。

一乗滝
一乗滝

虹立つや神の大瀧木かくれて 伊与鹿峰

曹洞宗大本山 永平寺 March, 2019

今日は彼岸の中日。永平寺にお参りに行ってきました。

永平寺

永平寺

永平寺は、寛元二年(1244年)、越前の国に、道元禅師によって開かれた坐禅修行の道場。道路も整備され車で行くことができますが、四方を山に囲まれた深山幽谷の地にあります。

永平寺 唐門

唐門

七堂伽藍

伽藍には僧侶が修行をする清浄な場所という意味があり、禅宗寺院では、法堂、仏殿、僧堂、庫院、山門、東司、浴室を指して「七堂伽藍」と呼び、中でも僧堂、東司、浴室は「三黙道場」といわれ、修行をする上で大切な場所とされているということです。

永平寺 仏殿

仏殿…七堂伽藍の中心に位置し、お釈迦様(釈迦牟尼仏)が祀られています。右奥に見えるのは大庫院。

永平寺 法堂

法堂…七堂伽藍の一番奥に位置し、朝課など各種法要が行われます。この日は、吉祥会の献茶式の法要が執り行われていました。

永平寺  山門の屋根
永平寺 山門

山門…1749年建立。唐時代様式の楼閣門で、両側に佛教の守護神である四天王が安置されています。

永平寺 報恩塔

報恩塔…写経を納める塔です。

永平寺  中雀門と山門

中雀門

永平寺 鐘楼

鐘楼

 

 

 

 

散り椿 五色八重散椿 March, 2019

地蔵院 散り椿

混陽山 地蔵院、通称「椿寺」の散り椿が見頃を迎えていました。
地蔵院は、京都 嵐電 北野白梅町駅から歩いて五分ほどのところにあります。
摂津国伊丹の昆陽野池のほとりに行基が建立、京の衣笠に移された後、1589年に豊臣秀吉が、現在地の地に移しました。
花が落ちず、花びらが一枚づつ落ちる椿「五色八重散椿」は、加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰り、豊臣秀吉に献上したということです。
現在の散り椿は二代目で、樹齢は120年とのことです。

「散り椿」の御朱印は、散り椿が咲く季節のみ頂く事が出来るようです。

地蔵院 散り椿
地蔵院 散り椿

 

早春の京都府立植物園 March, 2019

クロッカス

カタクリ

ユキワリイチゲ

ゲンカイツツジ

ヒュウガミズキ
ヒュウガミズキ

ダンコウバイ

ハチジョウキブシ

水仙・風信子・ショウジョウバカマ・ツワブキ・諸葛菜(ハナダイコン)

タチツボスミレ・ニリンソウ・ラショウモンカズラ
龍の玉・タチツボスミレ・テンニンソウ・イチリンソウ

オオスミリウ

猫柳

猫柳
猫柳

猫柳の花が咲き始めました。
猫柳は雌雄異株で、雄花は雌花に比べて大きく、黄色に紅色が混じります。

イヌノフグリ

イヌノフグリ 敦賀市 中池見湿地

別名「星の瞳」…こちらの名前のほうがいいかもしれませんね。

大好きな詩のひとつを紹介します。

イヌノフグリ  片岡文雄

共通語だったら

これが イヌノフグリなの
教えて下すった女先生は
メガネいっぱいに笑っておられる
かわいいでしょ
とつまみあげられた
ぼくは犬のふぐりのかたちを探した
犬から ぽおおんと
もぎとったものは
しかし どうしても見えなかった
先生は もうずんずん
堤の先を行っておられた
淡いむらさきの花
あらわで さっぱりと
あるかなきかをくるんでいる
葉っぱ
これが イヌノフグリなの
と教えて下すった先生の
にこっとなさるメガネに
いまも イヌノフグリが
咲いて見える。

高知ぢゃったら

これが
イヌノフグリと言わぁね
そう言うて若いオナゴの先生は
メガネいっぱいに笑いよる
かわいらしいろうがね
そう言うて 小指をぴんとはねてからに
オナゴ先生はつまみあげよる

ぼかあ フグリちなんかわからんき
フグリちなんぞ?
海におるフグみたようなもんか?
と問うてみた
あら あんた知らんが?
と言うてから
オナゴ先生はぽおっと顔を赤うにしよる
けんど言うてくれた
子犬の股に付いちょるもんよね
あんたの股にも付いちょるもんよね

そうわかると ぼかあ
犬のふぐりのかたちになっちょるかどうか
みんなあが糸目と言うてぼくをバカにする
ちんまい目を引きしゃいて見てみた
けんど
犬から ぽおーんともぎ取っちょるもんは
どういても見えん
ぼくのがみやようなもんも
どういても見えん

オナゴ先生は もうずんずん
堤防の先を行きよる

これが
イヌノフグリと言わあね
と教えてくれたオナゴ先生の
にこにこしよるメガネに
いまも
イヌノフグリが咲いて見えよる。

詩集「いごっそうの唄」より…

ミツマタ

ミツマタ

名前の由来は、枝が三つに分かれることから。万葉の時代には三枝(サキクサ)と呼ばれていたようです。和紙の原料でもありますね >^_^<

春さればまず さきくさ(三枝)のさき(幸)くあれば 後にも逢む な恋ひそ吾妹  柿本人麻呂