葛川明王院とお水送り March 2021

葛川明王院

若狭神宮寺の「お水送り」は奈良東大寺二月堂の「お水取り」の「お香水」を送る神事。若狭神宮寺上流にある鵜の瀬に流す香水は、十日をかけて奈良東大寺二月堂の「若狭井」に届くとされており、毎年三月二日に行われます。
残念なことに、昨年に続き今年もコロナウイルス感染拡大防止のため一般向け行事は中止。極々限られた関係者のみによる神事の斎行となりました。お水送りの写真は三年前のものです。

葛川明王院(かつらがわみょうおういん)
さて、お水送りの神事に参列する叡山の僧が、毎年、ここで宿泊されるということを聞き、一度行ってみたいと思っていた大津市葛川坊村にある天台宗の寺院、明王院に行ってきました。毎年梅雨の時季には千日回峰の阿闍梨さんが夏安居をここでされるようです。
明王院は、国道367号沿いにある葛川郵便局の近く、北に流れる安曇川から東側に入った明王谷の北岸に位置します。明王谷をはさんで南側には明王院の鎮守である地主神社があります。
寒さが残る境内は閑かで、春の訪れを待つようでした。

葛川 明王院

地主神社

比良山荘 山の辺料理

地主神社門前にある比良山荘。一度ゆっくり、鮎料理をいただきたいものです。

比良山荘

何はともあれ、若狭の春を告げる「お水送り」の神事はしめやかに斎行されたよし。春が楽しみです。