奥嵯峨 化野念仏寺

二尊院から祇王寺。もう少し足を進めて念仏寺まで行ってみることにしました。石畳に並ぶ家々は閑静で、市内の喧騒から離れます。コロナ禍、平日ということもあってか、この間、会ったのは妙齢のご夫婦、一人旅の男性お一人のみ、静かな道行となりました。

「化野」は「あだしの」と読み、この地は古来より葬送の地であったそうです。
「化野」は、むなしいとの意。「化」の字は「生」が化して「死」となり、この世に再び生まれ化る事や、極楽浄土に往来する願いなどを意図していると説明にありました。

華西山東漸院念仏寺…化野の地に寺が建立されたのは、約千二百年前。弘法大師が五智山如来寺を開創、その後、法然上人の常念仏道場となり、浄土宗のお寺となります。

西院の河原


境内には、多くの石仏・石塔が散見されますが、あだしの一帯に葬られ何百年という歳月を経て無縁仏となった人々が祀られているということです。