一日一花 川瀬敏郎

一日一花。一月一日から翌年の三月三十一日まで、日々生けられた草木花の写真集です。生けられているのは山野や道端で採取したものばかり。
川瀬敏郎さんのなげいれと一言を、日々愉しんでいる一冊です。
巻末にはなげいれにつかわれた草木花の植物名索引もあり、これもまた重宝します。

「私がとりくんだのはなげいれの花でした。なげいれにつかうのはあらゆる花です。花をさがしにいくたびも山野へ足をはこぶうちに、きれいに咲いた花にもまして、虫に喰われ、風雨に傷つき、息も絶え絶えに枯れきったものなど、生死をおのずと思わせる花々につよくひかれるようになりました。・・・道端で眼にした、なんでもない一本の草が、いけることで、ときには崇高でさえある姿を見せてくれるのですから、楽しくないはずがありません。・・・ 川瀬敏郎 」

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